『ワン・ゼロ』は、日本の佐藤史生による漫画作品。1984年から1986年まで『プチフラワー』誌に連載。近未来の東京を主要な舞台として、人類を解脱させようとする仏神・ディーバ(あるいは「神」)と、古代インドの土着の神々・ダーサ(あるいは「魔」)との戦いを描く。文化人類学的発想を多くの作品に取り入れた佐藤らしい、インド神話をベースとする呪的世界観の物語である。同時に、この作品は本格的サイエンス・フィクション (SF) でもあり、人々の身体と精神をコントロールして欲(カルマ)を消滅させる瞑想用マシンや、そのマシンによって抽出された人間の無意識を分析しているうちに自意識に目覚めてしまう人工知能といったSF的要素が重要な役割を果たす。
神(ディーバ)との抗争に敗れアジア大陸から脱出した4体の魔神ルシャナ、アシュバ、アビ、シュナワは日本列島にたどり着く。彼らはいつの日か復活するため、生態系に自らの因子を組み込んだ。そして1500年近い時が流れる。