『完全版 ふたり鷹』は新谷かおるによる日本の漫画作品。最新刊は4巻
豪雨続く嵐の鈴鹿4耐!沢渡鷹勝利なるか? 鈴鹿8時間耐久レースの登竜門となる鈴鹿4時間耐久レースにエントリーした関東大学2輪部。 台風の上陸でサーキットは最悪のコンディションに。 転倒するバイクが続出する中、モリワキレーシングチーム、ヨシムラR&Dなどの名門チームが先頭グループをリードする。 沢渡鷹・咲也ひろみの関東大学コンビは、事故の危険を顧みずホンダCBX400Fで激走。 6位入賞が視野に入ったその瞬間、沢渡鷹のライダー魂に火がついた。 最終コーナー、1位のモリワキと関東大学の差はわずか1秒。 誰が嵐の鈴鹿4耐を制するのか!? 一方、英国のチーム・フェザーに留学中の東条鷹は、監督からシルバーストーン100キロへの出場を命じられる。 本番まで与えられた時間はわずか2日。 用意されたマシンは、革新的オートバイとして話題のelfモトだった。 物語の舞台は鈴鹿4耐から、8耐、欧州へと世界規模に拡大していく。 更に吉村秀雄氏、森脇護氏など、2輪レースの歴史に貢献した人物も登場し、重厚な人間ドラマが展開される。 迫真の漫画本編のほかに「新谷かおるの鈴鹿4耐・8耐ルポ」「歴史車両走行会2025訪問記」など 特集記事も見逃せない! 【編集担当からのおすすめ情報】 第4巻は、新谷先生のあらゆる表現力が、いかんなく発揮された巻だと感じています。 鈴鹿4時間耐久レース編、最大のヤマ場はRACE.76「DOHC16Vの咆哮」で描かれた “レース終了30分前のピット・イン”のシーンです。 これが作戦上いかに無茶か。 細かく描けばセリフだらけになり、いたずらにページを消化してしまう場面ですが、 それをたった2ページで描き切っている新谷先生の構成力はお見事でした。 用いたのは、見開きページを4段に割った4コマのみ。 鷹がピット・インするシーンから、 ピット脇をすり抜けていくバイク(うち4台は場内アナウンスのセリフのみ)を描き、 キャラクターの表情も見せずに、ロングの画面だけで 緊迫した状況と順位の変動を見事に説明しています。 この巻は、複数のバイクが競りあうシーンがよく出てきますが、 見開きを多用して迫力満点。 ライダーの思いを語るナレーションが読者の胸を熱くします。 ひろみとパットに「いい女になんなさい」と緋沙子が諭すシーンも、 少女漫画の画風を活かした当時の少年誌としては新しい表現でした。 「漫画の表現方法は無限にある」ことも教えてくれる1冊です。