『OMORI』(オモリ、omori)は、アメリカのインディーゲームスタジオであるOMOCATが開発・発売したコンピュータRPG。2020年12月25日にMicrosoft WindowsとmacOS向けに発売され、その後の2022年にコンソールへと移植された。プレイヤーは引きこもりの少年である2人の主人公を操作し、夢と現実の世界を行き来して様々な場所を冒険しながら、主人公の抱えるトラウマと隠された真実に向き合っていく。本作は「死」や「うつ病」といったテーマ、サイコロジカルホラーの要素が含まれており、豊富なボリュームと独自のアートワーク、キャラクターの感情によってステータスが変化するターンベース制のバトルも特徴である。ゲーム中の行動によってストーリーやエンディングが異なるマルチシナリオ・マルチエンディングにもなっている。
小さな白い部屋「ホワイトスペース」で引きこもっている主人公のオモリは自ら扉を開け、「オトナリルーム」で友人のオーブリー、ケル、ヒロと[22]、カラフルな世界「ヘッドスペース」で姉のマリと友人のバジルと出会う[8][14]。オモリたちはマリを残し、バジルの家に遊びに行くが、バジルは自分のアルバムから落ちた1枚の写真を見て恐怖し、黒い影に覆われる。そしてオモリは突然ホワイトスペースに戻され、そこに扉はなく、オモリはナイフで自分を刺し、現実世界のサニーの視点に切り替わる[8][22]。サニーが再び眠り、ホワイトスペースで再び目覚めたオモリは、友人たちと再会するが、バジルは行方不明になっていた。バジルを見つけ出すことを決意したオモリたちはマリの助けを受けつつ、ヘッドスペースの住民「エネミー」との交流や、エリアごとに起きる問題に巻き込まれながら、ヘッドスペースの様々な場所を訪れる旅をする[33]。