「その人は昔」(そのひとはむかし)は、1966年11月10日に発売された舟木一夫のアルバム。正式タイトルは「こころのステレオ その人は昔-東京の空の下で-」(こころのステレオ そのひとはむかし とうきょうのそらのしたで)。収録されている約57分の歌・音楽・朗読・セリフを全て含めて一つの楽曲(組曲)となっている。後に映画化、漫画化された。また、アルバム作品は1988年に初めてCDとして発売され、その後も1993年、2016年にもCDとして発売されている。
北海道の襟裳で青年と一人で家を支える少女(洋子)は出会い二人は乗馬を通じて恋に落ちるも貧しい生活でしかも洋子は飲んだくれの父親と母親の面倒と生活も見なければならなかった。二人は田舎での状況に耐えかね希望を求め東京へ駆け落ち上京。青年は地下の印刷工場で、洋子は会社地下の喫茶室で働き夜間学校での授業と日曜のデートで逢瀬を重ねていく。しかし都会の排気ガスと汚染された川、ほとんど日を浴びない生活、そして何より冷たい都会の環境に馴染めなかった洋子の心はいつしか荒み北海道が恋しくなっていく中、彼女の前にシティボーイの「あいつ」が現れ、彼との出会いで裕福な生活と贅沢の味を覚えた洋子は青年を拒絶するように彼の下を去っていく…