テンカイチ 日本最強武芸者決定戦

西暦・1600年、魔王と称される日本の支配者・織田信長が天下を統一してから十年が経過した日本。己の死期を悟った織田信長は大坂城に嫡男や老中といった有力大名らを集めて己が死期が近いことを発表し、天下一の武芸者を決める代理国獲合戦「テンカイチ」の開催を表明。ここで戦い抜き天下一の武芸者となる者を連れてきた人物に日本の支配者の地位を譲ることを表明した。それから百二日後の西暦一六〇〇年七月九日、大坂城にて十六名の大名・公卿の後援を受けた武芸者達によるテンカイチの幕が開くのであった。

持ちうる全てが衝突するテンカイチ第一回戦第七仕合、大白熱!!　“武才の宝玉”宝蔵院胤舜と“神斬り”林崎甚助は、紙一重の戦いを続けていた。持ち前の才能を更に加速させ、林崎を追い詰める胤舜。しかし、林崎の「神を斬る剣術」“刻断ち”により傷を負ってしまう。追い詰められた胤舜は、全盛期へと戻るため、十字槍と完璧に心を通わせる。ぶつかりあった先に立つのは“究極の斬撃”か、“完璧な才能”かーー。テンカイチ史上最も熾烈極まる戦いに興奮せよ！