『山風短』(やまふうたん)は、せがわまさきによる日本の漫画。山田風太郎の短編小説を劇画化した作品で、『月刊ヤングマガジン』(講談社)にて2010年2号から2011年12号まで連載された。山田風太郎の小説を原作とした『バジリスク 〜甲賀忍法帖〜』『Y十M 〜柳生忍法帖〜』を発表してきたせがわまさきが、山田の短編小説を原作として劇画化したのがこの『山風短』である。
関ヶ原の戦いの前年、京の遊郭に集った上杉家の豪傑達は、陽炎という名の美女を愛でていた。しかし、彼女は大の男をもねじ伏せる技前を見せた後、自分は「大島山十郎」という男だと告げ、直江山城守に仕えたいと申し出る。議論の末、この申し出は受け入れられ、一行は越後へと。山十郎の目的は上杉謙信から愛姓であった山城守に伝えられたとされる衆道の奥義の伝授であった。