『ラキア』は、原作:矢島正雄、作画:Boichiによる日本の漫画作品。『モーニング』(講談社)にて連載された。
葉月ルナは、科学者の父がアメリカより招待されたのをきっかけに、家族と共にアメリカへと移住する。エリア51の見学を経て、父の運転する車で荒野を貫く道路を走り、目指すはラスベガス。だが、一家は道路の片隅で傷つきうずくまる1人の老人を見つける。老人はなぜか「俺は生きる資格がない存在だから、俺を助けないで」と車に乗せようとする父の訴えを退けるが、父は最期まで老人を説得し続け、最後には老人が断ったにもかかわらず救急車を呼び、ルナも食べかけていたサンドイッチを差し入れ、その場を去った。それからしばらくして、用を足したくなったルナが車を降りた直後、振り向いた先にいた家族の乗る車は材木を積んだ大型トレーラーに追突され潰れた。そして、トレーラーもコンクリートの道路を突き破って直立し、わずかに荷台に乗ったままの材木と合わせて、あたかも十字架のごとき様相を呈していた。