『ギャラリーフェイク』(Gallery Fake)は、細野不二彦による日本の漫画。小学館の青年向け漫画雑誌『ビッグコミックスピリッツ』にて1992年より不定期連載で開始し、2005年に全32巻で完結した。その後、2012年に復活し、2023年現在は『ビッグコミック増刊』にて連載中。贋作・レプリカ専門のアートギャラリー『ギャラリーフェイク』のオーナー藤田玲司を主人公に、美術品をテーマとした基本1話完結のショートストーリーが展開される。第41回(平成7年度)小学館漫画賞を受賞。2016年11月時点で累計部数は1000万部を突破している。
表向きは贋作・レプリカ専門のアートギャラリー『ギャラリーフェイク』を舞台に、オーナー藤田玲司が、様々な登場人物と様々な美術品を通じて、時に世界を駆け巡り、「美とは何か?」を追い求める。主人公は単なる守銭奴・単なるビジネスではなく、アートへの奉仕者、美の探求者として清濁併せ呑む人物として描かれている。美術・芸術・骨董・その背景となる歴史などの多分野にわたる薀蓄的描写があり、助手サラ・ハリファとのほのかな恋の行方も描かれる。1話1エピソードが基本で、2話1エピソード、3話1エピソードの中長編がいくつかある。エピソード毎にゲストキャラクターがいるので、レギュラー、準レギュラーを含め登場人物は大変多い。