『蔵の宿』(くらのやど)は、西ゆうじ原作・田名俊信作画による漫画。芳文社の漫画雑誌『週刊漫画TIMES』で1998年9月から2010年8月まで連載された。単行本は同社の芳文社コミックスから、1999年より2009年9月までに全59巻が刊行されている。2000年にはテレビドラマ化された。
一流ホテルのアシスタントマネージャーだった神尾茜は、夫・修平と東京で暮らしていた。父・才治郎が病に倒れたとの報せが入り、茜は福井県で「蔵岡酒造」という造り酒屋を営む実家に帰省する。病床の父は、茜に酒屋を継いでほしいと懇願し急逝。茜は家を継ぐことを頑なに拒んでいたが、酒蔵を改築して旅館を開くことを思い立つ。客の疲れを癒すぬくもりのある宿を目指し、茜は旅館「蔵の宿」を開業する。