『サユリ』は、押切蓮介による日本の漫画作品。『コミックバーズ』(幻冬舎コミックス)にて、2010年3月号から2011年5月号まで連載された。
海を望む郊外の一軒家に7人家族の神木家が引っ越してくる。中学3年生で長男の則雄は新天地での生活に心を踊らせるが、間もなく父・昭雄が急死する。さらに家の中で様々な怪奇現象が現れ、直にそれを感じ取っていた祖父・章造や姉・径子が憔悴や錯乱をしていく。則雄の同級生で、霊感がある住田は、女性の霊が見えるとして則雄を気にかける。やがて夜半に弟・俊が神隠しにあって消え、章造も急死し、径子は則雄ら家族の前で忽然と姿を消す。ついに精神が壊れた母・正子が首吊り自殺を遂げるが、それを発見した則雄の目の前で煙のように死体が消えてしまう。