『こえたま』は、中山智史原作[注 1]、桜羽起成作画による日本の漫画作品。アース・スター エンターテイメント発行の月刊漫画雑誌「コミック アース・スター」にて第3号(2011年6月号)から第21号(2012年12月号)まで連載された、ごく普通の女子高生が声優を目指して成長する姿を描くストーリー漫画である。キャラクター原案を、現役声優である中原麻衣・植田佳奈・矢作紗友里・早見沙織の4名が担当した。表題は、「声優の卵(たまご)」を意味する。
高校2年の3学期、学校から進路調査を求められる時期になったが、小説家を志す友人・新井世里奈や“真の強さ”を求めて空手の修練に励む幼馴染・トモくん(榊智宏)らと違い、咲本若葉には「やりたいこと」が見つからなかった。そんなある日、出かけた遊園地で2人とはぐれた彼女は、迷子の女の子に出会う。ぐずる子を泣き止まそうと、咄嗟にその子の持っていた絵本の朗読を始めた若葉だったが、言葉に詰まってしまう。いよいよ泣き出す女の子を前に途方に暮れる彼女を救ったのは、大変美しく優しい声の女性だった。彼女から助言を受けつつ共に朗読を再開した若葉は、女性の声によって物語の世界が広がるような不思議な感覚を覚えた。朗読を終えた彼女らを待っていたのは、笑顔に戻った女の子と、世里奈・トモくんを含む人々の称賛だった。その帰り道、先ほどの女性が人気No.1声優・穂坂透子だと知った若葉は、自分も声優になろうと決意する。
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