『七夕の国』(たなばたのくに)は、岩明均による超能力とミステリーを取り込んだ伝奇SF漫画作品。『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)にて1996年第38号から1999年第6号にかけて不定期連載された。
「あらゆるものに小さな穴を開ける」というちょっとした超能力のような特技を持つ大学生・南丸。幼い頃、祖父から教わったこの力のおかげで、漠然と自分を特別な人間と思い込みながら育ったが、穴といってもせいぜいペン先でつついた程度のもの。実際にはこの「不思議だが何の役にも立たない能力」を持てあます怠惰な学生であり、4年生になっても就職活動もろくにせず呑気に毎日を過ごしている。