『ニュクスの角灯』(ニュクスのランタン)は、高浜寛による日本の漫画作品。『コミック乱』(リイド社)にて2015年5月号から2019年8月号まで連載。単行本全6巻。明治前期の長崎とベル・エポックのパリを舞台に描かれるアンティーク浪漫。
1878年(明治11年)、西南戦争で親を亡くした内気な少女・美世は、長崎鍛冶屋町で工芸品の輸出入を扱う道具屋「蠻」(ばん)で働くことになる。店主の小浦 百年をはじめとする周囲の人々や、舶来の文物に触れる中で、美世は次第に成長していく。同時に、百年のことを恋愛対象として意識し始めるが、百年はかつて暮らしたパリでの初恋の相手・ジュディットへの想いを断ち切れずにいた。