『ヴラド・ドラクラ』は、大窪晶与による日本の漫画。エンターブレイン発行の年10回刊誌『ハルタ』において奇数月号で連載中。ブラム・ストーカーの小説『吸血鬼ドラキュラ』に登場する吸血鬼・ドラキュラ伯爵のモデルの一人として知られ、串刺し公・暴君と恐れられた15世紀のワラキア公国の君主ヴラド3世を主人公に据え、彼とワラキアの貴族勢力やオスマン帝国との闘いを描く歴史ロマン。
15世紀中期。南にヨーロッパに勢力を拡大するオスマン帝国、西にカトリックの大国ハンガリー王国。ふたつの強国に挟まれた弱小国・ワラキア公国(現・南ルーマニア)にひとりの若き公が即位した。その名は、ヴラド3世。専横を極める貴族勢力に対して公権は弱体な上、近隣の大国の圧力にもさらされる中、ヴラドはワラキアを護るための闘いを開始する。