『わたしの沖田くん』(わたしのおきたくん)は、野部利雄作の漫画作品。野部の初めての連載漫画である。
当初は、総一と琴の二人を中心にした、大学生活を軸とする日常のたわいのない出来事と、その中でつかず離れず、お互いを意識しながらも一線を越えられない二人を描いたドタバタ・ストーリーであった。ただし、連載を重ねるに連れ、非日常的・非現実的な登場人物やシチュエーションが次々と現れては消えていき、荒唐無稽なストーリー展開に変化していった。また、連載後期には、SFストーリーの中に総一・琴が設定を変えて登場したり、現実のものとは異なる、異空間的な明治期を舞台とした番外編ストーリーや、原町田大学の各体育会運動部の変わり種部員が連続して登場するエピソードが続くなど、作品の性質は変化していった。男女を問わず、登場人物の描き方も本作の連載中に大きく変化を遂げている。例えば、総一は当初はいかにもムサ苦しい男子学生のキャラクターであったのに対し、連載後期には三枚目ながらも外見は爽やかな好青年へと変化しており、連載終了時に描かれたキャラクターは、現在野部が描くキャラクター像とほぼ変わらない外見である。
▼ 言語(Language) |
Japanese | : | watashinookitakun |
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