アナノムジナ

男子高校生の佐滝匡は幼いころに妖怪・狢から『人を騙す能力』と『人を騙さずにはいられない衝動』を授かり、それ以来詐欺師として生きてきた。3年前、警官の神月からの勧めで「法で裁けない悪」を懲らしめるためにその能力を用いるようになる。そして巣穴（ネスト）と呼ばれる隠れ家で、佐滝が助けた少女・朝日奈良子、天才ハッカー・猯、情報屋クオンの愛犬・トビー号と共に、人々からの依頼を受けてさまざまな悪党たちを「化かし」ていく。

臓器売買の被害を食い止めるため、そしてかつての仲間の無念を晴らすため、元官僚の大物・宇崎宙衛門に詐欺を仕掛ける狢たち。だが、証拠データ入手まであと一歩のところで、予想外の罠が待ち受けていて...。狢と宇崎、因縁の結末は!? 第4章 追憶ノ鬼灯、決着!!