『怪奇版画男』(かいきはんがおとこ)は、唐沢なをきによる漫画。1994年から1997年にかけて、『ビッグコミックスピリッツ』の増刊号である「ビッグコミックスピリッツ21」(小学館)に連載された。日本初の版画コミックとされている。
謎の版画男が縦横無尽に暴れまわる姿を描いたギャグ漫画。最大の特徴は枠線・ふきだし・音喩・効果線・登場人物・背景・ノンブル・日本音楽著作権協会(JASRAC)の許諾の表示[1]に至るまでページ全てが版画で描かれている点である。当時、作画や作業の効率化のために一般的に使い始められたコンピュータを使った漫画とは反対方向のローテクを極め、かつ最も効率の悪い方法で作成された実験漫画の極北である。