『タンタン ソビエトへ』(フランス語: Tintin au pays des Soviets)は、ベルギーの漫画家エルジェによる漫画(バンド・デシネ)、タンタンの冒険シリーズの1作目である。ベルギーの保守紙『20世紀新聞(英語版)』 (Le Vingtième Siècle)の子供向け付録誌『20世紀子ども新聞(英語版)』(Le Petit Vingtième)にて1929年1月から1930年5月まで毎週連載されていた。ベルギー人の少年記者タンタンを主人公とし、愛犬スノーウィと共に建国されて間もない共産主義国家・ソビエト連邦に派遣され、同地の秘密警察に襲われながらも、同国の危険な実態を報道し、帰還するという物語である。
『20世紀子ども新聞』の報道記者であるベルギー人少年タンタンは、ソビエト連邦を取材するため、愛犬のスノーウィと共に現地へ派遣される。列車で首都モスクワに向かう途中、ドイツ国内にてソ連の秘密警察である合同国家政治保安部(OGPU)の工作員が列車を爆破するところを目撃する。地元のベルリン警察は、この事件をタンタンが犯人だと決めつけ、やむを得ずタンタンは独ソ国境へと逃げる。そこで、タンタンはOGPUの工作員に発見されて、ソ連国内に連れ去られる。そしてタンタンは共産国家の実態や、ボリシェヴィキたちの悪辣なやり口を目の当たりにする。
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