『なぞのユニコーン号』(なぞのユニコーンごう、フランス語: Le Secret de La Licorne)は、ベルギーの漫画家エルジェによる漫画(バンド・デシネ)、タンタンの冒険シリーズの11作目である。ベルギーの主要なフランス語新聞『ル・ソワール(英語版、フランス語版)』 (Le Soir)にて1942年6月から1943年1月まで毎日連載されていた。ベルギー人の少年タンタンが愛犬スノーウィや友人ハドック船長(英語版)と共に、17世紀の帆船ユニコーン号(英語版、フランス語版)の3つの模型の謎を解き、ハドックの先祖が残したという隠し財宝の行方を追う冒険物語である。冒険の過程で殺人も厭わない敵対者が現れ、最終的に物語は続編の『レッド・ラッカムの宝』に続く。
ブリュッセルのマロール地区の名物であるジュ・ド・バル広場(英語版)の蚤の市を散策していたタンタンは、アンティークの精巧な小型帆船模型を見つけ気に入る。友人のハドック船長にプレゼントするため購入したところ、一歩遅かった帆船模型コレクターのネクラソフと古物屋のバーナビーという2人の男がそれぞれ自分に譲って欲しいと申し出てくるが、タンタンはいずれも断る。帰宅すると今度はスノーウィが模型を倒して、船のメインマストを折ってしまうトラブルを起こす。タンタンが応急処置でマストを直しているとハドック船長がやってきて、模型を見て驚く。それは彼が尊敬する17世紀の先祖フランソワ・ド・アドック卿が乗っていたという軍艦ユニコーン号(英語版、フランス語版)の絵と瓜二つであった。
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