『ワシズ 閻魔の闘牌』(ワシズ えんまのとうはい)は、原恵一郎による日本の麻雀漫画。『近代麻雀オリジナル』(竹書房)にて2008年7月号から2012年11月号まで連載された。続編として『ワシズ 天下創世闘牌録』(ワシズ てんかそうせいとうはいろく)が同誌で2012年12月号から2013年12月号まで連載された後、『近代漫画』に移籍する。
第2次世界大戦の時、特高の権中警視(現在の警視長)だった鷲巣は、その先見の明で太平洋戦争における日本の敗戦を予見して特高を辞職し、戦争犯罪人としての重刑を免れる。敗戦後の昭和20年代、日本を占領する連合軍(GHQ) 相手の高レート麻雀で鷲巣は資金を積み上げ、経営コンサルタント「共生」を設立する。特高時代の政財界の人脈を利用してインサイダー情報を入手し、各企業に適切なアドバイスを送り続けて、鷲巣は敏腕の経営コンサルタントとして数多くの企業の顧問に収まり、政府と企業のパイプ役としての地位を確立した。こうして一気に莫大な富を築きあげ、裏社会でも存在感を増していく。そんな中、政府から秘密裏に魔物退治の依頼を受ける。鷲巣は部下の隼と共に日本の石炭王がこもるという北海道の炭鉱に潜入する。だがそこでは負けた者は生きて炭鉱から出られないという恐怖の人間麻雀「龍神麻雀」が行なわれていた。鷲巣は龍神のイカサマを見抜き、無敗を誇る龍神軍団を撃破し、彼らが資産家たちから巻き上げて密かに蓄えていた金塊を手に入れる。