『ヴァンデミエールの翼』(ヴァンデミエールのつばさ)は、鬼頭莫宏による日本の漫画。近代から現代を舞台としたファンタジー作品で、四季賞入賞作品『ヴァンデミエールの右手』の続編。『月刊アフタヌーン』(講談社)にて、1996年1月号・8月号・11月号、1997年の3月号・6月号・7月号、1998年の1月号に不定期に掲載された7話と単行本に描き下ろされた最終話「ヴァンデミエールの滑走」を含めた全8話構成。
己を「支配するもの」から脱却するために、ヴァンデミエールは色々な代価を支払うことで自由を獲得する。人間のまがいもの、機械のまがいもの、天使のまがいものという、何者にも属さない苦悶を持ち、「まがいもの」として物語を彩るが、最終話にて第1話の少年と邂逅し、自らの羽根をもぎ取って奔走しだす。