『大逃亡』(だいとうぼう)は和田慎二による日本の漫画作品。
江木万里亜は両親を失い「江木老」と呼ばれる祖父から成人後に遺産を相続することになっているが、後見人を自称する叔母・紫戸まさとその息子・一郎及び娘・節子の一家が乗り込んできたため、虐待に耐えながらも健気に生きていた。だが、銀行家の息子である恋人・荻圭一がプロポーズに訪れる日、従兄・一郎にレイプされそうになった万里亜はとっさに彼を刺してしまい、叔母に加担する弁護士・今井の工作により少年院に放り込まれてしまった。祖父の遺言でマリアのものとなる筈の莫大な遺産を狙った叔母一家の企みだった。少年院でも娑婆っ気が抜けないから目障りだと執拗ないじめに遭い万里亜は食事を盗られ、無理やり左肩に黒い薔薇の刺青まで入れられる。しかし、大人しく素直なままで生き残れるほど世界は甘くないと思い知った彼女は次第に頭角を現し、少年院のボス「黒バラのマリア」として恐れられるほどになる。2年後、遂に万里亜は仲間と共に脱走を試みる。保護司・沼重三(後の『スケバン刑事』の熱血教師)に硫酸の瓶を投げつけて顔の左半分に大火傷を負わせてまで。
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