『クランド』は、松本レオ作画、たかしげ宙原作による漫画作品。講談社とYahoo!コミックによる「新世代ヒーロー創出」を提唱する協同企画ウェブマガジン『ヒーロークロスライン』に連載されたウェブコミックである。
新人巡査の大崎圭太が配属された榊町は東京の下町にあり、世間で騒がれているノッカーズ犯罪とは無縁のように思われた。ところがある夜、通報で商店街に駆けつけた圭太らは、圧倒的な怪力で建物を破壊するノッカーズ犯罪者と遭遇する。警官らの銃撃をものともせず襲いかかるノッカーズによって次々と同僚を倒され、絶体絶命に追い込まれた圭太に、何者かが話しかけてきた。土地神・蔵人(クランド)と名乗るその人物は、お供え物をし「願い事」をすれば、彼に力を貸すと言う。やむなくそれを承諾した圭太は蔵人と合神、その依童(よりわら)として巨大な鎧武者姿となったクランドに取り込まれてしまった。クランドは驚くべき能力で破壊された町を修復し、重傷を負った人々を回復させ、凶暴なノッカーズ犯罪者すら一蹴してしまうが、彼の強さ故に「帰らずの町」とあだ名された榊町には、命知らずのノッカーズ犯罪者たちが集まるのだった。