『俺俺』(おれおれ)は、星野智幸作の日本の小説。『新潮』2009年6月号から2010年3月号にかけて連載、2010年6月新潮社より刊行。
ことのきっかけは飲食店での些細な出来事であった。家電量販店で働く“俺”(永野)は、ある日飲食店にて一人で食べていたが、隣にうるさい耳障りな客が居たため、席を移動する。だが、その時、自分のトレイに見ず知らずの携帯電話が置いてあることに気付く。その携帯電話はすぐ隣にいた耳障りな客のものだと分かったが、“俺”はむしゃくしゃしていた為、そのままポケットにその携帯電話をしまってしまう。その後、携帯電話の持ち主の母から電話が来るのだが、“俺”は声マネをしてオレオレ詐欺を働く。