『どろろ』は、手塚治虫による日本の少年漫画。生まれながらに妖怪から奪われた身体を取り戻すべく流浪する少年の貴種流離譚。
本作品は、1967年から1969年にかけて、掲載紙の移籍を経ながらも、手塚治虫が発表した漫画。タイトルの”どろろ”という語は、作者・治虫自身の「友達の子供」による、片言で泥棒のことを”どろろう”と発言したことに由来する[1]。なお、後年に刊行された『手塚治虫漫画全集』(1981年)の「あとがき」には、この発言者が治虫の実子だとする記述も遺るが[2]、発言者とされた治虫の長男・手塚眞は、この発言の記憶を否定した[注釈 1]。