『オリジナル版 百物語』は手塚治虫による日本の漫画作品。「手塚治虫のファウスト 1」(復刊ドットコム)から発売。
いまひとたび、貴方が生き直せるとしたらーー。 手塚治虫が愛した『ファウスト』を、大胆にも時代劇へと翻案した『百物語』。 初出仕様を再現した《オリジナル版》、迫力のB5サイズでリリース!! 手塚治虫の知られざるライフワーク、ゲーテ『ファウスト』の漫画化。 キャリア初期に児童漫画として執筆した『ファウスト』(1950)に端を発し、以降は時代劇への翻案『百物語』(1971)、そして遺作ともなった長編『ネオ・ファウスト』(1988、未完)を発表しています。 今回は、このうち『百物語』を、初出時の構成=《オリジナル版》にてまとめ直した、B5サイズの新装版で刊行いたします。 従来の単行本ではカットされた各章の扉ページをはじめ、セリフ回しなども初出時の状態を復刻再現。いままでは連載時の雑誌をあたることでしか読めなかった、初出状態の『百物語』を迫力のB5サイズでお楽しみいただけます。 ▼『百物語』あらすじ 時は戦国時代、お家騒動のとばっちりで切腹を命ぜられた武士・一塁半里。悪魔の娘・スダマに魂を売ることで救われた彼は、不破臼人という美男子の姿を得て、別人として生き直すチャンスを得る。魂の見返りとして、3つの願いーー満足のいく人生を送ること、絶世の美女を手に入れること、一国一城の主になることを果たすべく、臼人とスダマは二人連れの旅に臨む。 連載:集英社「週刊少年ジャンプ」(1971年7月26日〜10月25日 ※全4回、月一連載) 本書の製作にあたっては、手塚プロに保管されていた生原稿を基に、漫画全編の再スキャンを敢行。今まで以上に美麗な画質を確保しました。 巻末特典としては、手塚本人によるスケッチなど、作品の周辺資料も収録。また、併せてドイツ文学研究者・酒寄進一教授(和光大)による、世界の『ファウスト』史を踏まえた解説原稿も掲載し、ゲーテに挑み続けた手塚の、その思索の旅路を追跡します。 ▼本書の特長 1. 雑誌連載時の構成=《オリジナル版》の『百物語』を完全収録する史上初の単行本。 2. 初出時の感動を呼び起こす、ビッグサイズのB5判にて刊行。従来の単行本とは一味ちがった大きな誌面で、高精細な画面を楽しめます。 3. 美麗な新規装丁を採用。保存版仕様のコレクターズ・アイテムとしてお届けします。 4.手塚プロダクション協力のもと、作品に関する資料(手塚本人によるスケッチなど)も収録予定。 (c)2025 手塚プロダクション