『オリジナル版 手塚治虫のファウスト 『百物語』と『ネオ・ファウスト』』は手塚治虫による日本の漫画作品。
いまひとたび、貴方が生き直せるとしたらーー。 巨匠・手塚によるゲーテ『ファウスト』への返歌2首、『百物語』と『ネオ・ファウスト』。 二大傑作の《オリジナル版》を、限定500部のBOXセットでお届け!! 手塚治虫の知られざるライフワーク、ゲーテ『ファウスト』の漫画化。キャリア初期に児童漫画として執筆した『ファウスト』(1950)に端を発し、以降は時代劇への翻案『百物語』(1971)、そして遺作ともなった長編『ネオ・ファウスト』(1988、未完)を発表しています。中でも後者の2作品は、生前の手塚自身が併読を勧めていました(秋田書店「手塚治虫全史 その素顔と業績」(1998)より)。 この2作品『百物語』と『ネオ・ファウスト』はともに、単行本化の際に構成を見直され、章立ての撤廃に伴い各話の扉ページが大きく修正されたほか、各所のセリフ回しやページ割りにも調整が加えられました。そのため、両作を初出時の構成で読むためには、今までは連載していた雑誌の実物にあたるほかありませんでした。 そこで今回は、この『百物語』ならびに『ネオ・ファウスト』の2作品を、初出時の構成=《オリジナル版》にてまとめ直した、B5サイズの新装版で刊行いたします! 全4回を収録した『百物語 《オリジナル版》』と、全40回を収録した『ネオ・ファウスト 《オリジナル版》』の2冊をセットにし、特製の収納ボックスに収めてお届けします。 本書の製作にあたっては、手塚プロに保管されていた生原稿を基に、漫画全編の再スキャンを敢行。今まで以上に美麗な画質を確保しました。 巻末特典としては、手塚本人によるスケッチやあとがきなど、作品の周辺資料も収録。また、併せてドイツ文学研究者・酒寄進一教授(和光大)による、世界の『ファウスト』史を踏まえた解説原稿も掲載し、ゲーテに挑み続けた手塚の、その思索の旅路を追跡します。 いのちとは、愛とはーー。混迷を極める現代にこそ、改めて読み直したい両作。ぜひこの機会に、《完全版》でお読みください。 ▼収録内容 ◇『百物語 《オリジナル版》』 ◇『ネオ・ファウスト 《オリジナル版》』 ◇特製収納BOX 上記2冊を収納できる、特製の収納BOX。 ◇複製原画セット 『百物語』と『ネオ・ファウスト』の原画よりそれぞれピックアップした名シーンをもとに、おおよそB5サイズで複製原画化。 (c)2025 手塚プロダクション