『オリジナル版 ネオ・ファウスト』は手塚治虫による日本の漫画作品。「手塚治虫のファウスト 2」(復刊ドットコム)から発売。
いまひとたび、貴方が生き直せるとしたらーー。 手塚治虫の絶筆となった、未完の大作『ネオ・ファウスト』。 初出仕様を再現した《オリジナル版》、迫力のB5サイズでリリース!! 手塚治虫の知られざるライフワーク、ゲーテ『ファウスト』の漫画化。 キャリア初期に児童漫画として執筆した『ファウスト』(1950)に端を発し、以降は時代劇への翻案『百物語』(1971)、そして遺作ともなった長編『ネオ・ファウスト』(1988、未完)を発表しています。 今回は、このうち最後の作品である『ネオ・ファウスト』を、初出時の構成=《オリジナル版》にてまとめ直した、B5サイズの新装版で刊行いたします。 従来の単行本では章立ての変更に伴い大幅に修正が加えられた各章の扉ページをはじめ、セリフ回しなども初出時の状態を復刻再現。いままでは連載時の雑誌をあたることでしか読めなかった、初出状態の『ネオ・ファウスト』を迫力のB5サイズでお楽しみいただけます。 ▼『ネオ・ファウスト』あらすじ 1970年、NG大学。自身の人生を科学の発展に捧げてきた一ノ関教授は、自身の研究の行き詰まりに絶望し、自らの命を絶とうとしていた。そこへ悪魔メフィストが現われ、新しい生命、そして新しい人生を求める一ノ関教授の願いを聞きいれる。一ノ関教授とメフィストは、教授が自身の人生に満足し「時よとまれ、お前は美しい」といったとき、メフィストに魂を譲る…という契約を結んだ。 メフィストは時間をさかのぼり、一ノ関教授を1958年の世界へとつれていき、その肉体を若返らせる。美しい青年に若返った教授は坂根第一と名乗り、2周目の人生に挑んでいく。彼の究極の野望は、自身の手で新たな生命を創造することだった。 連載:朝日新聞社「朝日ジャーナル」(1988年1月1日〜11月11日・12月9日〜12月16日 ※全40回、未完) 本書の製作にあたっては、手塚プロに保管されていた生原稿を基に、漫画全編の再スキャンを敢行。今まで以上に美麗な画質を確保しました。 巻末特典として、手塚本人によるスケッチやあとがきなど、作品の周辺資料も収録します。 いのちとは、愛とはーー。混迷を極める現代にこそ、改めて読み直したい両作。 ぜひこの機会に、《完全版》でお読みください。 ▼本書の特長 1. 雑誌連載時の構成=《オリジナル版》の『ネオ・ファウスト』を完全収録する史上初の単行本。 2. 初出時の感動を呼び起こす、ビッグサイズのB5判にて刊行。従来の単行本とは一味ちがった大きな誌面で、高精細な画面を楽しめます。 3. 美麗な新規装丁を採用。保存版仕様のコレクターズ・アイテムとしてお届けします。 4.手塚プロダクション協力のもと、作品に関する資料(手塚本人によるあとがきの再録や、スケッチなど)も収録予定。 (c)2025 手塚プロダクション