『もっきり屋の少女』(もっきりやのしょうじょ)は、つげ義春による漫画作品。1968年(昭和43年)8月に、『ガロ』(青林堂)に発表された全16頁からなる短編漫画作品である。
方言に興味を持ち旅に出た青年は、かやぶき屋根の居酒屋でおかっぱ頭の少女、コバヤシチヨジに出会う。1銭5厘で買われてきたと話すチヨジは、客の青年相手に自分自身の境遇を「みじめです」と告白する。青年は悪酔いし、居酒屋の部屋で寝ているとずいぶん店が騒々しい。覗いてみると、チヨジはいつの間にかやってきた2人組の客に乳首を触らせていた。それは、チヨジがほしがっている赤い靴を賭けた行為であった。快感に5分間平気な顔で耐えられたら、買ってもらえるのだが、チヨジはいつも負けているらしい。