『古本と少女』(ふるほんとしょうじょ)は、つげ義春による日本の漫画作品。1960年2月に『Meiro2』(若木書房)に発表された全20頁からなる短編漫画である。
1960年1月刊行『Meiro1』掲載の『殺し屋』に続く作品。当時のミステリーものを多く描いていたつげの作品としては、珍しく情緒的な作品だが、古本の中からお金を盗むという話もつげにとっては心理的なミステリーであった。「単純にあっけらかんと事件が解決しちゃうというふうな話」(つげ義春)は、馬鹿馬鹿しく感じたり子供じみていると感じ始め、だんだんと描かなくなってきていた。しかし、当時はそれに代わる新手法が見つからないでいた時期であった。