『必殺するめ固め』(ひっさつするめがため)は、つげ義春による日本の漫画である。1979年7月『カスタムコミック』(日本文芸社)に発表された全16頁からなる短編漫画作品である。
いたるところに温泉が湧き出る隠れ里のような山村。家々の庭には露天の温泉が湧いている。夕涼みに散歩をしていた若夫婦の後をつけてきたふんどし姿の中年男が、妻に痴漢をする。夫は応戦しようとするが体が頑丈な中年男にはまったく歯が立たず、中年男は「おれは元プロレスラーだ」と言い放ち、男に「必殺するめ固め」の技をかける。この技にかかると、するめいかが火の上で反り返るように体が巻かれてしまい、歩くことも話すこともできなくなる。夫は体の自由を奪われ、妻は自宅まで中年男に連れていかれ抵抗できないままに強姦される。夫は不自由な体を這わせてなんとか自宅まで辿り着くが、男の積極的な性技に次第に快楽の表情を示し始める妻の表情を目の当たりにし、絶望を感じた夫はそのまま布団に潜り込み不貞寝をする。