『おれ、夕子』(おれ、ゆうこ)、藤子・F・不二雄(発表時は藤子不二雄名義)の漫画短編。バイオテクノロジーと脳科学をテーマとしたSF短編。
ある日、佐藤弘和が目覚めると、彼は死んだクラスメートの夕子のネックレスを首にかけていた。なぜ自分がネックレスを持っていたのかは皆目見当がつかなかったが、彼はネックレスを夕子の父親に届けに行った。ネックレスを受け取った夕子の父はなぜか佐藤の顔を食い入るように見つめていた。実は過去にも同じようなことがあった。それは夕子の葬式の後の翌々日、夕子の父が佐藤を家に招きいれ、夕子が彼のことを好きであったことを話した時に見せた食い入るようなまなざしと同じだったのである。